こんにちは!現役・航空会社社員のたびべすとです。
航空会社への就職を希望する高校生、そして大学生の皆さんからよくいただく質問が「社員の学歴」です。
都心の大学に通っていた方が、総合職採用に合格しやすい?
航空会社総合職社員の学歴が気になる
航空会社総合職になるためにおすすめの学部はある?
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
私自身、子供の頃から航空会社での仕事に興味を持っていたため、高校から大学へ進学する際の大学・学部選びには非常に迷いました。
そこで今回は「航空会社の総合職採用に大学や学部は関係ある?社員の学歴を解説します」と題して、航空会社総合職採用に合格し、現役社員として働く私たびべすとが、総合職社員の学歴について実態をご紹介していきます。
この記事を読みことで
- 航空会社総合職における学歴フィルターの有無
- 総合職採用において重視されるポイント
このようなことがわかっていただけると思います!
航空会社の総合職採用に大学や学部は関係ある?
大手日系航空会社の総合職採用においては、以下のような採用条件があります。
- 4年生大学を卒業していること
- (技術職の場合は)理系大学を卒業していること
逆に言えば、これ以外に会社から明示された学歴に関する採用条件はありません。
実際に大手航空会社2社(日本航空、全日空)が提示した、2021年卒採用・募集要項も確認してみましょう。
【日本航空】
・2018年4月~2020年3月までの間に4年制大学または大学院(修士課程)を卒業・修了されている方。
2020年4月~2021年3月までの間に4年制大学または大学院(修士課程)を卒業・修了見込みの方。
・学部学科などの指定については以下の通り。
地上職 事務系 指定なし
地上職 数理・IT系 指定なし
地上職 技術系 理工系学部学科引用:JALプレスリリース
【全日空】
グローバルスタッフ職(事務)
【新卒I】
2020年4月から2021年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方。【新卒II】
2017年4月から2020年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了された方。(見込みの方)引用:ANA新卒採用募集要項
グローバルスタッフ職(技術)
【新卒I】
2020年4月から2021年3月までの間に4年制大学または大学院の理系学部・学科を卒業または修了見込みの方。【新卒II】
2017年4月から2020年3月までの間に4年制大学または大学院の理系学部・学科を卒業または修了された方。(見込みの方)引用:ANA新卒採用募集要項
現役社員として働く私から見ていても、社員の出身大学・学部に大きな偏りはないように感じています。
特に総合職事務職(企画職)の場合、「この学部を卒業しているから採用に有利となる」といったことは一切無く、文系・理系関係なく応募が可能です。
一方で、総合職技術職の場合は、航空機整備に関する分野を中心に活躍していく総合職となるため、機械工学や電気工学といった分野で学んだ経験が、採用面接において”若干”有利に働く可能性はあります。
ここからは、職種別により詳しく解説していきます。
総合職事務職(企画職)
総合職事務職(企画職)は、条件さえ満たしていれば文系・理系ともに応募が可能な職種です。
採用実績を見ていても、特定の学部に採用が集中しているといったことは無く、文系・理系、そして学部によらず、採用がある職種になります。
ただし、幅広く応募を受け付けている職種ということで、毎年かなりの数のエントリーがあるのもこの職種の特徴です。
そのため、1万を超えるエントリーシートの書類選考や、その後の採用面接においては、出身大学のレベルもしっかりチェックされており、よりレベルの高い大学・学部を卒業しているということは、採用担当へのアピールポイントになります。
もちろん、レベルの高い大学を卒業しているからと言って、エントリーシートの書類選考を確実に通過できるとは限りません。学歴以外の内容もしっかりチェックされていることに留意しておきましょう。
レベルが高い大学に進学しているということは、その分、大変な受験勉強を乗り越えてきた過去をアピールできるチャンスです!
どの企業でも同じことですが、大学のレベルが採用試験官に与える印象の違いは大きいと思います。
総合職技術職
総合職技術職の場合、4年生大学を卒業していることに加えて、理系学部の出身者であることが求められます。
また、総合職技術職の場合は入社後に整備の現場経験を積む人材となるため、航空機整備に関連する知識を有する人材、例えば
- 機械工学
- 電気工学
- 航空宇宙
これらの学部を卒業していることで、採用においても若干有利になると言われています。
事実、総合職技術職に内定した学生の出身学部を見ていても、上記学部を卒業している人の割合が比較的多いです。
ただもちろん、上記学部以外の出身者も採用されており、例えば
- 数学科
- 物理学科
- 化学系の学部
これらの学部を卒業した学生も採用されています。
総合職事務職と比べるとエントリー総数そのものは減りますが、他企業に比べると相当数のエントリーがある総合職技術職。
ここでも、卒業した大学のレベルが、採用試験において大きなアピールポイントになることは言うまでもありませんね。
受験勉強を乗りこえて、レベルの高い大学に見事合格した過去は、しっかりアピールしていきましょう。
航空会社の総合職社員の学歴
私たびべすとから見た、航空会社総合職社員の学歴は以下の通りです。
- 国立大学出身者に関しては、旧帝大出身者が多い
- 地方大学は、国立大学出身者がほとんど
- 私立大学では、早稲田大学や慶應義塾大学出身者が多く、それに次いでMARCHや関関同立出身者が多い
いわゆる「学歴フィルター」は、大手航空会社の総合職採用においては「ある」と思っておいた方が良いです。
私自身、内定者同期や総合職社員の先輩・上司との会話で、出身大学に関する会話をしますが、海外の大学出身者を除き、あまり知られていない大学・名前を聞いたことがない大学が出てくることはまず無いように思います。
総合職採用において学歴は重要?
総合職採用において「学歴」が一つの採用基準であることは間違いありません。
しかしながら、大手航空会社の総合職採用において最も重要なのは「その人が一体どんな人物なのか?」というポイントです。
その人がどんな人なのか?アピールできる要素は学歴以外にも・・・
このような質問から確認することができます。
総合職の採用試験に挑む際は、自分が一体どんな人物なのか?徹底的に自己分析をして、採用官へアピールしていきましょう!
出身大学から、希望の航空会社に入社したOB社員を当たり、どんな風に採用試験でアピールしていたか?話す機会を作るのもいいと思います。
まとめ
今回は「航空会社の総合職採用に大学や学部は関係ある?社員の学歴を解説します」というタイトルで、総合職社員の学歴や採用試験における重要度をご紹介しました。
特に、総合職事務職(企画職)に関しては、どの学部でも採用の可能性がある職種にはなりますが、航空業界で働くことを意識しながら大学で学び、経験を積んでおくことに越したことはありません。
できれば、自分が航空会社社員としてどのようなことをやっていきたいか?どのような仕事に就きたいか?具体的なイメージまでしながら、大学で学ぶことを決めていってくださいね。
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。